[ニューデリー/ベンガルール 19日 ロイター] - 米フェイスブック (O:FB)のインドでのコンテンツポリシーを巡り、同社やインド事業幹部に対し社内から疑問の声が上がっている。関係者の話やロイターが閲覧した社内の投稿で明らかになった。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先週、フェイスブックのインドにおけるパブリックポリシー担当トップ、アンキ・ダス氏が、イスラム教徒を反逆者と呼んだ与党インド人民党(BJP)の政治家の投稿に対して自社のヘイトスピーチルールを適用することに反対したと報じた。
関係筋がロイターに明らかにしたところによると、これを受けて米国や世界各地のフェイスブック従業員の間では、インドチームが適切な手続きやコンテンツ管理を実施しているか疑問の声が上がっている。
従業員11人が社内のプラットフォームに投稿し、ロイターが閲覧した同社幹部への公開書簡では、「イスラム教徒への偏見」を認め、非難した上で、より一貫したコンテンツポリシーの徹底を図るよう求めている。
フェイスブックとダス氏はコメントの要請に応じていない。
WSJによると、ダス氏は、BJPに近い政治家にヘイトスピーチルールを適用すれば「自社のインドでの事業見通しを損なうことになる」と語っていたという。 OLJPTEC Reuters Japan Online Report Technology News 20200820T021858+0000