[ワシントン 21日 ロイター] - 米フェイスブック (O:FB)は21日、特定のサービスのプラットフォーム上に蓄積されたユーザーのデータを他社のプラットフォームに容易に移動できる「データポータビリティー」を実現する法案を支持する考えを示した。9月22日の公聴会を前に連邦取引委員会(FTC)へ意見を伝えた。
ユーザーのデータが大手IT(情報技術)企業に集中的に蓄積されると、ユーザーは他のサービスに移行しにくくなり、小規模事業者の参入が難しくなると指摘されている。データポータビリティーは、こうした問題を解決すると期待されている。
フェイスブックは今年4月、米国とカナダ国内でユーザーがアルファベット傘下のグーグル・フォト (O:GOOGL)に写真や動画を移動させることを可能にしたが、巨大IT企業の反トラスト法(独占禁止法)に関する調査を進めている米規制当局や議会への対処とみられる。
データポータビリティーは、欧州では一般データ保護規則に基づき義務付けられている。カリフォルニア州でも消費者保護法下で定められている。