[28日 ロイター] - 米フェイスブック (O:FB)のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は28日、抗議活動が続いている中西部ウィスコンシン州ケノーシャで、警備のために武装を呼び掛けていた団体のページを早期に削除しなかったのは「業務上の過ち」だったと述べた。
同社は26日に自警団を自称する「ケノーシャ・ガード」のページと同ページに掲載された「武装した市民がわれわれの生命と所有物を守る」と題されたイベントを削除したと発表。「武装集団」に関する同社の規約に違反したとしていた。
ケノーシャでデモが暴徒化するなか、25日夜には現場で2人が銃撃されて死亡した。デモは黒人男性のジェイコブ・ブレークさんが警官に背後から至近距離で複数回撃たれて負傷する事件が発端となった。
ザッカーバーグ氏は自身のプロフィール画面に投稿した動画メッセージでケノーシャ・ガードの投稿については多数の人々から苦情を受け取っていたと認めた。
「当初の苦情については、それを受け取った委託業者やレビュアーが基本的に取り上げなかった」とし、「2回目のレビューはより綿密に行い、危険な団体を担当するチームが規約違反だと判断したため、削除した」と説明した。
ニュースサイトの米バズフィードはフェイスブックの内部報告書の情報として、ケノーシャ・ガード関連のイベントは少なくとも455回問題が指摘され、フェイスブックの従業員がイベントに関して同日に寄せられた報告の66%を占めたと指摘したと伝えた。