[ワシントン 2日 ロイター] - 米フェイスブック (O:FB)は2日、武装した黒人のデモ隊を力ずくで制圧することへの支持を示唆する米議員の投稿を削除した。暴力の扇動を取り締まるポリシーに違反したという。
これは共和党のクレイ・ヒギンズ下院議員(ルイジアナ州選出)が自身のキャンペーン用アカウントに投稿したもの。
ヒル紙の報道によると、同議員は武装したデモ隊について、「片道切符」を手にするだろうと投稿。銃を持つ黒人男性の写真も掲載し、「個人的な恨みはない。われわれは脅威を排除するだけで、肌の色は関係ない。このような姿で現れたら逃れることはできないだろう」とコメントしていた。
フェイスブックの広報担当者はこの投稿を削除したことを確認し、暴力と扇動に関するポリシーに違反したためと説明した。
ヒギンズ氏の報道官からのコメントは現時点で得られていないが、ヒギンズ氏は「私は投稿を削除していない。米国は政府の規制という新たな時代に誘導されている。あなた方の自由は内部から脅かされている」と投稿した。
ルイジアナ州では8月下旬に黒人男性が警官の発砲により死亡したことをを受け、抗議デモが起きている。
ヒギンズ氏は2016年に議員に選出される以前には警官を務め、犯罪防止のための動画のナレーションを担当している。