[15日 ロイター] - 音楽配信大手のスポティファイ・テクノロジー (N:SPOT) は15日、米アップル (O:AAPL)が同日発表した動画・音楽配信などのサブスクリプションサービスをひとまとめにした「Apple One(アップルワン)」について、支配的地位の乱用に当たり、反競争的だと批判した。
スポティファイは、アップルワンは自社の音楽配信サービスを優遇し、競合社を不利にしていると主張。スポティファイとアップルはともに、音楽配信サービスを月額10ドルで提供しているが、アップルワンはテレビやゲームなど他のサービスと組み合わせて割引するバンドル方式で、月額15ドルからとなっている。
スポティファイは競争当局に対し、「アップルの反競争的行為を制限するために直ちに行動」するよう求めた。制限しなければ、「開発者側に取り返しのつかない損害を与え、誰もが持っている、音楽を聴き、学び、創造し、つながる自由が脅かされる」ことになると訴えた。
アップルは文書で、アップルワンは同社サービスの既存ユーザーをターゲットにしており、「アップルのどのサービスについても顧客は別の選択肢を発見し、楽しむことが可能」だとした。