[東京 17日 ロイター] - 半導体大手のキオクシアホールディングス(東京・港区)は17日、新規株式公開(IPO)における1株当たりの仮条件を2800円━3500円に決定したと発表した。想定発行価格は3960円だった。
公開価格はブック・ビルディング方式で9月28日に決定する。東京証券取引所への上場日は10月6日を予定している。
上限で公開価格が決まった場合、公募増資による新株発行と売り出しの総額は最大3343億円。上場時の時価総額は約1兆8800億円で、今年最大の上場となる。
売り出しによって、株主のベインキャピタルなどの企業連合と東芝 (T:6502)が保有するキオクシア株の割合は、56.2%から47.8%、40.6%から32%にそれぞれ低下する。
キオクシアHDは、米原発事業などで巨額損失を抱えた東芝が半導体事業を分社化したことを背景に、2017年に発足。18年にベインなどの企業連合に約2兆円で売却され、東芝が再出資していた。
(新田裕貴) OLJPTEC Reuters Japan Online Report Technology News 20200917T083622+0000