[東京 23日 ロイター] - 武田良太総務相は23日、日本の携帯電話料金について、諸外国との比較で大容量プランは「かなり高い水準」との認識を示した。ロイターなどのインタビューで述べた。国民や事業者の意見を聞いた上で、安価で納得でき使いやすい料金サービスはどういうものか「しっかり見極めたい」とした。
武田総務相は、健全な競争原理が働いて国民のためになる安価な料金が設定されることが「一番理想とするところ」と説明した。健全な競争環境をいかに作り上げていくかを真剣に考える必要があるとしている。
携帯電話料金については、菅義偉首相が引き下げの必要性に繰り返し言及している。総務相は、他社への乗り換え手続きや複雑なプランの問題などにも積極的に取り組むとし「総合力で目的を果たしたい」と話した。
一方、第5世代移動通信システム「5G」関連のインフラ輸出について「トップセールスなどを通じた直接的な働きかけを含め積極的な取り組みを進めたい」と述べた。総務省は、通信ネットワーク整備や遠隔医療などの重点プロジェクトを海外展開の行動計画に設定している。
(平田紀之)