[29日 ロイター] - 米アップル (O:AAPL)は29日、ティム・クック最高経営責任者(CEO)に33万3987の譲渡制限付き株式ユニット(RSU)を付与した。同氏への株式報酬付与は2011年以来。
業績目標を達成すれば、さらに最大66万7974が付与される可能性がある。
アップルの取締役会は声明で「クック氏はCEOとしての役割に比類ない革新とフォーカスをもたらし、価値観と誠実さをもって指揮することの意味を実際に示した」と同氏の実績を高く評価した。
クック氏は2011年に付与されたRSUのうち、10年間の制限が付いたものが来年期日を迎える。期日にアップルに在籍していれば、1ユニット当たり1株の普通株式に転換する権利を行使できる。
アップル株の29日終値114.09ドルで算出すると、クック氏に今回付与されたRSUの価値は3810万ドル。今後株価が値上がりすれば、制限期間終了時には価値が上昇していることになる。
今回付与されたRSUのうち3分の1は2023年4月1日に制限期間が終了し、さらに3分の1は24年、残りは25年に、それぞれ権利行使が可能になる。
クック氏はまた、パフォーマンス次第で23年10月に追加のユニットを取得する権利を得る。目標は33万3987ユニットだが、21─23年度の株主総リターン次第で変動し、2倍の66万7974ユニットとなる可能性もあれば、ゼロという可能性もあるという。