[シドニー 2日 ロイター] - 米アルファベット傘下のグーグル (O:GOOGL)は2日、報道機関と提携してニュースを提供する新サービスについて、規制上の問題を理由にオーストラリアでの開始を延期すると明らかにした。
グーグルは1日、新たなニュース提供サービス「グーグル・ニュース・ショーケース」をたちあげると発表。記事提供の対価として報道機関に対して向こう3年間で10億ドルを支払うと明らかにした。
新サービスはドイツやブラジルの他、オーストラリアでも開始が予定されていたが、豪当局が、記事使用料の支払いをグーグルに義務付ける法律制定に動いていることから、今週のサービス開始を見送ることにした。
グーグルは、新サービスで豪国内の報道機関5社と結んだ契約をいったん保留にすると説明した。
オーストラリアの競争・消費者委員会(ACCC)は今年7月、グーグルとフェイスブック (O:FB)に対し、インターネット上で表示する記事について、国内メディアへの料金支払いを義務付ける方針を明らかにした。