[7日 ロイター] - 米フェイスブック (O:FB)は7日、選挙の投票立会人を巡る投稿で「軍隊」を想起させる言葉の使用を禁じると発表した。11月の米大統領選を前に、ソーシャルメディアの影響力が懸念される中、同社は投稿内容や広告への制限を強めている。
共和党は再選を目指すトランプ大統領が根拠なく主張する不正投票の証拠を見つけようと、投票監視のためのボランティア数千人を動員している。
大統領の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏は9月、投票監視ののボランティアを「トランプ軍」として募集するビデオを投稿。このビデオは数百万回再生された。
フェイスブックは、このビデオの内容は新たなルールに反するが、新ルールを過去に遡って適用することはしないとして、ビデオを削除していない。
投票権の擁護団体は、今年はソーシャルメディア上の呼び掛けで集まった武装集団がデモ隊と衝突するケースが目立つ中、大統領選の投票所で陣営間の対立がエスカレートする可能性に懸念を示す。
民主党はすでに10以上の州で有権者保護の責任者を採用している。
フェイスブックは先に、11月3日の大統領選前の1週間は新たな政治広告の受け入れを中止し、投票日の翌日から再開するとしていたが、投票締め切り後も米国での新たな政治広告の受け入れを無期限に中止すると発表した。米アルファベット (O:GOOGL)傘下グーグルはすでに同様の措置を発表している。
フェイスブックはまた、公式な選挙結果が出る前に勝利を宣言する広告や公式な選挙結果を無効と訴える広告も受け入れないと表明。
公式結果が出る前に勝利を宣言した候補者や政党の投稿には、選挙結果が確定していない旨の注意喚起のラベルを表示するとともに、開票状況に関する信頼できる情報をニュースフィードの上部に通知する対応を取るとした。公式の選挙結果を受け入れない大統領候補の投稿には、公式結果に基づく勝者の名前を示すラベルを表示するという。