[ロンドン 8日 ロイター] - 英議会の国防委員会は8日、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)について、中国政府と結託していた明白な証拠を見つけたとし、英国は予定よりも早く同社製品を全て排除する必要があるかもしれないと表明した。
ジョンソン英首相は7月、次世代通信規格「5G」ネットワークからファーウェイ製品を2027年末までに締め出すよう命じた。
国防委員会のエルウッド委員長は「西側諸国は中国のハイテク支配に対抗するため、早急に団結しなければならない」と指摘。「短期的な技術発展のために国家安全保障を明け渡してはならない」と述べた。
同委員会は証拠の詳細には踏み込まなかったものの、「中国共産党組織」とファーウェイの結託の明白な証拠を確認したとした。
その上で、5Gからのファーウェイ排除を命じたジョンソン首相の決定を支持すると表明し、期限を2025年に前倒しする必要があるかもしれないとした。
一方、ファーウェイは同委員会の報告は信頼性が欠けていると指摘。広報担当者は「事実よりも意見に基づいている。人々はこれら根拠のない結託主張の本質を見抜き、むしろファーウェイが過去20年にわたって英国にもたらしたことを思い起こすとわれわれは確信している」と述べた。