[サンフランシスコ 12日 ロイター] - 米マイクロソフトは12日、裁判所命令に基づき、政府のネットワークにランサム(身代金)ウエアなどをインストールしていたコンピューターの制御権を掌握したことを明らかにした。
放置すれば、11月の選挙が混乱する恐れがあるとしている。
複数の研究者によると、50万台以上のコンピューターが「トリックボット」と呼ばれるマルウエアに感染しており、このマルウェアを利用すれば、さらに悪質なランサムウエアなどをインストールできるという。
マイクロソフトは、多くの政府機関でトリックボットが検出されており、選挙結果の表示・報告などが妨害される恐れがあると指摘。「ランサムウエアは、今回の選挙の最大の脅威の1つだ」との見方を示した。
同社は他社と協力して、トリックボットのインストール状況を分析。バージニア州東部地区連邦裁判所に対し、今回の措置を認めるよう求めていた。