[香港 14日 ロイター] - 中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]は、スマートフォン事業のうち「Honor(オナー)」ブランドの部分売却を巡り、神州数碼(デジタル・チャイナ) (SZ:000034)など複数社と協議している。複数の関係者が匿名を条件に明らかにした。
売却額は250億元(37億ドル)に上る可能性があり、全額現金で支払われる可能性があるという。
関係者によると、ファーウェイは米国による制裁を受けて優先事業を見直しており、今後は若者向けで低価格帯のHonorブランドよりも、高価格帯の「ファーウェイ」ブランドを強化していく方針。
売却対象はまだ確定していないが、Honorのブランド、研究開発部門、関連するサプライチェーン管理事業が含まれる可能性がある。
Honorブランドのスマホの主要な販売会社であるデジタル・チャイナが同ブランドの買い手の最有力候補に挙がっている。他の候補には、中国の電子機器メーカーのTCL、中国スマホメーカーの小米(シャオミ) (HK:1810)が含まれるという。
ファーウェイとデジタル・チャイナ、シャオミはコメント要請に応じていない。TCLはコメントを差し控えた。