[ストックホルム 20日 ロイター] - スウェーデン郵便電気通信庁(PTS)は20日、第5世代(5G)通信網に華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL] と中興通訊(ZTE) (SZ:000063)製品の使用を禁じた。スウェーデンでは来月5Gの周波数帯入札が行われる。
スウェーデン軍と政府機関スウェーデン・セキュリティー・サービスによる評価に基づき、ライセンス条件を設定した。
米国からの圧力を受け欧州各国は、通信網構築における中国企業の役割を見直している。米国は、中国企業と市民は法律で政府の情報活動に協力するよう定められているため、安全保障上のリスクが生じると主張している。
英国は7月、2027年までに英国の5Gネットワークからファーウェイ製品を完全に締め出すことを決定した。
ファーウェイとZTEは、スウェーデンの決定についてコメント要請に応じていない。
PTSは5G入札参加企業に対し、2025年1月1日までに既存の中心的機能からファーウェイとZTEの製品を取り除くよう求めた。無線アクセスネットワーク(RAN)構築に使用される機器、送信網、コアネットワーク、ネットワークのサービスとメンテナンスなどを中心的機能としている。
駐スウェーデン中国大使館はウェブサイトに掲載した声明で、中国企業が提供する機器がスウェーデンの国家安全保障を危険にさらす「具体的な証拠」は示されていないとし、「スウェーデン政府に対し、開かれた開発と公平な競争に関する市場原理に従い、決定を再考するよう呼び掛ける」とした。
ファーウェイとZTEからコメントは得られていない。
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