[東京/ドバイ 22日 ロイター] - ソフトバンクグループ (T:9984)の孫正義会長兼社長は22日、英半導体設計大手アーム・ホールディングスを米半導体大手エヌビディア (O:NVDA)に売却する計画について、演算能力の向上をけん引することになるとの見方を示した。
サウジアラビア主催の人工知能(AI)に関するバーチャルイベントで語った。AIが社会の大転換をもたらすとの認識も改めて示した。9月にアーム全株式を最大400億ドルで売却すると発表して以来、初めて公の場でコメントした。
アーム売却を巡っては、半導体業界での中立的なサプライヤーとしての立場が脅かされるとの懸念がある。
孫氏は来週、ソフトバンクグループの法人顧客およびサプライヤー向けイベント「ソフトバンクワールド」でエヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)と話す予定。
孫氏は22日、「私はリスクテイカーだ」と語った。
ソフトバンクグループの「ビジョン・ファンド」の運営を担うソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズのラジーブ・ミスラCEOは同じイベントで、電子商取引企業は過去6─8カ月間で、その前の4年間の合計よりも大きな市場シェアを獲得したと指摘。
また、「新型コロナウイルスはAIの加速を一段と強めた」と述べ、ビジョン・ファンドの1号と2号が投資した105社においてAIが事業の中核になっていると続けた。