[香港 2日 ロイター] - 中国人民銀行(中銀)の易綱総裁は2日、広東省深センなどで実施したデジタル人民元の実証実験について、20億元(2億9907万ドル)以上が支払いに使われ、取引件数は400万件だったと明らかにした。
中国はデジタル人民元を巡って複数の実証実験を行っており、最も最近のものは深センで先月実施された。実験では、抽選で市民5万人に1人当たり200元(29.75ドル)のデジタル人民元を「お年玉」のように配布した。
総裁は、香港で開かれた「フィンテック・ウィーク」の会合で、4都市の実証実験では20億元が支払いに使用されたと報告。
デジタル人民元構想はまだ初期的な段階だが、実証実験はこれまでのところ非常に順調に進んでいると強調した。
その上で「いずれは、現金とデジタル通貨が共存するようになるだろう」と述べた。 OLJPTEC Reuters Japan Online Report Technology News 20201102T090544+0000