[ベルリン 9日 ロイター] - ドイツの半導体大手インフィニオン (DE:IFXGn)は9日、来年度の売上高が23%近く増加するとの見通しを示した。7─9月期決算はほぼアナリストの予想通りだった。
インフィニオンは新型コロナウイルス流行第2波と各国の制限措置によるリスクを踏まえて、配当を1株当たり0.05ユーロ引き下げ0.22ユーロとする方針を示した。
株式市場では売上高見通しを好感し同社の株価は寄り付き前の時間外取引で4%上昇した。
2021年度(20年10月─21年9月)の売上高は22.6%増の105億ユーロ(125億ドル)と予想した。経営陣が営業利益率の指標として重視する事業部合計利益率は13.7%から16.5%へ回復を見込む。
来年度の予想はバラ・リサーチが実施したアナリスト予想とほぼ一致した。
7─9月期決算も市場予想や同社の見通しに近い水準だった。売上高は15%増の24億9000万ユーロとなった。自動車部門が回復したほか、欧州で電気自動車(EV)などへの移行が加速していることも追い風となった。
事業部合計利益率は15.2%と第3四半期の10.1%から上昇した。