[ブリュッセル 7日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のヨウロバー副委員長は7日、米アルファベット傘下グーグルのスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)とのテレビ会議後、同社は「偽ニュース」拡散に対する対策について透明性を高める必要があるとの見解を示した。
副委員長は声明で「今以上に透明性が高く責任ある広告を可能にするツールを導入し、さらに広範なエコシステムと連携するよう求めた」とし、そのようなツールは適切に使用すれば偽情報のマネタイゼーション(収益化)を抑えられる可能性があるとした。
ベステアー欧州委員(競争政策担当)が15日に公表する予定のIT企業の規制案に触れ、「グーグルが政治広告のターゲティングを制限していると聞いてうれしく思うが、われわれの法案はさらに広範でいわゆる『社会問題に関する広告』も網羅される」と述べた。
ヨウロバー氏はまた、グーグルに対し、オンライン記事からの収入について、欧州のメディアなどパブリッシャーに一段と公平な分配を図るよう求めた。欧州メディアはグーグルの「ただ乗り」にかねてから反発していたが、グーグルは最近、複数のメディアグループと記事使用料に関する契約を交わした。