[シドニー 8日 ロイター] - オーストラリア政府は、フェイスブックとグーグルにニュースの使用料支払いを求める法案を今週議会に提出する。
フライデンバーグ財務相によると、ネット大手は、自社のプラットフォームに掲載するコンテンツに対していくら支払うか、国内メディア企業との交渉が必要になる。合意できない場合は、政府が任命する調停人が決定する。
財務相は記者団に「大きな改革だ。世界初であり、オーストラリアでの展開が注目されている」と述べた。
オーストラリアでは3年にわたりこの問題が検討されてきた。8月にはネット大手が法案成立なら国内でのサービスを停止する可能性に言及し国民的議論に発展した。
フェイスブック・オーストラリアのマネジングディレクター、ウィル・イーストン氏は8日、法案の内容を検討し、議会でのプロセスを通じてオーストラリアのニュース・エコシステムを支援する枠組みでゴールを探りたいとしている。
グーグルの担当者は、法案の最終版を見ていないとしてコメントを控えた。
最近まで多くの国はこの問題について傍観姿勢を取っていた。
しかしオーストラリアでは、国内のネット広告の5分の4を2社が占める現状を踏まえて当局が規制に乗り出した。フランスでもグーグルに対し同様の動きが出ている。