[東京 8日 ロイター] - ソフトバンクグループの投資ファンド「ビジョン・ファンド2」は、治療用アプリ「デジタル薬」を手掛ける米スタートアップ企業ペア・セラピューティクスによる8000万ドルの「シリーズD」資金調達ラウンドを主導した。
ペア・セラピューティクスの発表文によると、シンガポール政府の投資機関テマセクとスイス製薬大手ノバルティスからも支援を得た。
ペア・セラピューティクスのコリー・マッキャン最高経営責任者(CEO)は「米国を除いた地域への業務拡大について真剣に検討し、実行するためにソフトバンクのチームと密接に協力する素晴らしい機会があった」と述べた。
ペア・セラピューティクスは不眠症や薬物乱用の患者向けに治療用アプリを提供。新型コロナウイルス流行により、不眠症といった問題を抱える患者が増えているほか、医療コストの増加に対応する規制当局はこうした技術に目を向けている。
マッキャンCEOは、今回の資金調達ラウンドを受けた自社の評価額については開示することを避けた。