[ストックホルム/ブリュッセル 8日 ロイター] - 米アップルは8日、追跡型広告を巡るプライバシー強化のために近く導入する新機能について、受け入れないアプリは同社のアプリストアから排除する方針を明らかにした。
新機能は、広告主がユーザーの行動を追跡するトラッキング機能をブロックできるようにすることが狙い。当初は年内に導入する予定だったが、アプリの開発業者が対処できるよう延期していた。
米交流サイト大手フェイスブックなど一部の企業はゲーム会社など小規模な開発者への打撃が過度に大きいと批判している。
アップルのソフトエンジニアリング担当シニア・バイス・プレジデント、クレイグ・フェデリギ氏は欧州のデータ保護とプライバシーに関する会議で、いつアプリやウェブサイトにまたがって追跡されているかユーザーは知っておくべきだと発言。
同氏は「全てのアプリに対し(トラッキングについて)ユーザーから明確な許可を得ることを来年初めから義務付ける」と指摘し「基準を満たさないアプリはアプリストアから削除する」と言明した。
デジタル広告会社は大半のユーザーがそうしたトラッキングを許可しないと予想している。