[デトロイト 11日 ロイター] - 自動運転車用のセンサーを手掛け、ソフトバンクグループが出資するイノビズ・テクノロジーズが11日、特別買収目的会社(SPAC)を活用して米ナスダック市場に上場すると発表した。
SPACは、自らは事業を営まず、非上場会社を買収することのみを目的に株式公開する「空箱」企業のこと。イノビズはSPACのコレクティブ・グロースと合併する予定で、イノビズの評価額は14億ドル相当。2021年第1・四半期中の手続き完了を目指す。ティッカーシンボルは「INVZ」。
イノビズは2016年創業。レーザー光を使ったセンサーの一種である「ライダー(LiDAR)」を手掛ける。ライダーは対象物までの距離や位置、形状などを正確に検知できるという。
企業の上場を巡っては、民泊仲介大手のエアビーアンドビーが前日ナスダック市場に上場。初値は公開価格の2倍を超え、米国内で今年最大規模の新規株式公開(IPO)を飾った。また、今週ニューヨーク証券取引所に上場した料理宅配サービス最大手のドアダッシュも、初値が公開価格を約80%上回っており、今年はこうしたテクノロジー系新興企業の好調なIPOが続いている。