[パリ 17日 ロイター] - 中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は17日、フランス東部に携帯電話ネットワーク機器製造工場を建設するため、2億ユーロを投資すると発表した。欧州市場に製品を供給する。当初は300人を雇用し、長期的には500人規模に拡大する方針だ。
同社製品については、中国政府の諜報活動に使われていると米国が主張、国際的な懸念が広がっている。同社は米国の主張を繰り返し否定しており、仏での工場建設にはそうした懸念の拡大を和らげようという狙いがある。
仏政府は同社機器の使用を直接禁止していない。しかし、今年7月、次世代通信規格「5G」含む同社の機器購入を計画している通信各社に対し、今後、機器使用免許の更新はしないとの方針を通達した。ファーウェイ製品の事実上の排除に当たる措置とみられている。
こうした中、同社は仏政府が通信各社への規制をどう展開するかに関わらず、事態を耐え抜くとの姿勢を表明していた。