[ソウル 29日 ロイター] - サムスン電子傘下のサムスンディスプレイは29日、テレビなどに使われる液晶ディスプレイ(LCD)の生産を延長すると発表した。新型コロナウイルスのパンデミックによる巣ごもりで需要が増えたためだ。
次世代技術へ切り替えるため年内にLCDの全生産を打ち切ると3月に表明したが、方針を覆して期限を特定せず生産延長することを決めた。
延長の期間は収益性や市場の状況次第となる。同社は10月下旬に「短期間の」延長を検討中と表明していた。
地元メディアは29日、複数の業界関係者の話として、生産延長はサムスン電子の担当部門からの要請で、1年間となると報じた。
サムスンディスプレイの広報担当者は、報道に対してコメントを控えた。
調査会社トレンドフォースによると、第3・四半期はテレビやノートパソコンに対する引き合いが増大した影響で、世界の液晶パネル需要は前期比で30%増加した。ただ今後中国のLCDメーカーが生産能力の増強に動くことで、来年は供給のだぶつきが進む公算が大きいという。
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