[ワシントン 25日 ロイター] - 動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)は、米国のTikTokユーザーが起こした個人情報のプライバシー保護を巡る集団訴訟で、9200万ドルを支払い和解することに応じた。イリノイ州の地方裁判所に25日提出された書類で分かった。
今後、裁判所から和解の承認を得る必要がある。訴訟は1年以上続いていた。
米国に1億人以上のユーザーを持つTikTokは25日、「双方の主張は異なったままだが、われわれは長い訴訟を続けるよりも、TikTokコミュニティに安全で楽しい体験を提供することに専念したい」と発表した。
原告らは、TikTokアプリがユーザーの端末に入り込み、広告ターゲティングや収益を得る目的で、生体認証データや利用コンテンツなどの個人情報を幅広く収集していると主張していた。