[ジュネーブ 2日 ロイター] - 世界知的所有権機関(WIPO)が2日公表した2020年の国際特許出願統計によると、中国が2年連続で首位となり、2位の米国との差を広げた。
特許協力条約(PCT)に基づく中国の出願件数は6万8720件、米国は5万9230件。
中国の出願数は前年比16.1%増加、米国は3%増だった。
出願者別では中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が4年連続でトップで、韓国サムスン電子が続いた。
WIPOのダレン・タン事務局長は、アジアではより長期のトレントとして出願件数が増加しており、中国はその一環だと説明した。昨年は韓国、シンガポール、マレーシアでも出願件数が増加し、アジア地域の出願が全体の半数強を占めた。
新型コロナウイルス危機に見舞われたにもかかわらず、2020年の出願総数は4%増加し記録を更新した。タン事務局長は「イノベーションは底堅く、危機下にあっても世界はさらなるイノベーションを求めているとみられる」と述べた。