[東京 10日 ロイター] - 東芝は10日、パワー半導体を手掛ける子会社の加賀東芝エレクトロニクス(石川県)の構内に、300ミリウエハー対応の製造ラインを導入し、生産能力を増強すると発表した。23年度上期に稼働開始の予定。
投資額250億円で、同工場の生産能力は2割拡大する。既存の建屋の200ミリ対応のクリーンルーム内に、300ミリ対応ラインを敷設する。
パワー半導体は、機器の電力供給や制御を効率化する。1枚のウエハーから同種の製品を生産することを踏まえ、少量多品種の同社ではこれまで200ミリウエハー対応ラインで能力を増強していた。
自動車の電動化や産業機器の自動化などの流れを受けて、継続的な需要拡大を見込んでおり、より大きな300ミリ対応のラインでの能力強化を決めた。
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