[東京 12日 ロイター] - 東芝は12日、金融取引や産業ロボットなど幅広い分野での活用を見込み、複数の選択肢から最適なものを選び出す「組合せ最適化」の計算速度・規模を向上する技術を開発したと発表した。
開発したのは、複数の計算チップを相互に接続して処理を分散し、速度と規模の両方を向上する技術。サーバーやチップを増設すればするほど、処理能力を高められる。チップを8つ連結する場合、チップが1つの場合に比べ計算速度が5倍、規模が16倍になる。
同社は、量子コンピューターの理論に基づいて高速に組合せ最適化問題を解く「シミュレーテッド分岐アルゴリズム」を開発していたが、扱える組み合わせのサイズが、チップのメモリ容量に制限されていた。