[香港 12日 ロイター] - 中国の電子商取引大手、京東商城(JDドットコム)が国金証券株式の一部または全部の取得で協議していることが分かった。金融サービス事業の拡大を図る。取得総額は最大で約15億ドルに上るという。3人の関係筋が明らかにした。
国金証券の27%を保有する最大株主、涌金集団から取得する。
関係筋の1人は「貴重な証券業免許を取得することは、JDドットコムが持つ大量のオンライン取引を収益に結び付け、さらに事業規模を拡大するためのカギとなる。証券業免許がなければ、他の金融機関に取引をつながざるを得ないからだ」と述べた。
事情に詳しい2人の関係筋によると、涌金集団との協議は昨年後半から開始した。国金証券の時価390億元(60億ドル)から計算すると、涌金集団が保有する27%の株式は100億元相当となる。
この報道を受け、12日午後の市場で国金証券株はそれまでの下落から反転、10%のストップ高となった。
国金証券は、同社株式の一部または全部の売却について、最大株主はJDドットコムと協議していないとコメント。開示する情報はないとした。
*国金証券のコメントを追加して再送します。