5日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。
4日の米国市場は独立記念日の祝日で休場だった。
欧州市場は5日ぶりに反落となっており、イタリアの銀行株が軟調だった。
また、英キャメロン首相の後任を選ぶ与党・保守党の党首選挙は、5日に1回目の投票が行われる予定であり、これを見極めたいとする模様眺めムードが高まりそうだ。
また、4日の米国市場が休場だった影響もあり、引き続き海外勢のフローは限られるとみられ、先物主導によるインデックス売買等に振らされやすい。
4日の東証1部の売買高は5月30日以来の15億株台と低水準だったが、本日も商いは膨らみづらい。
そのため物色の流れは個人主体による中小型株にシフトしやすい。
マザーズ指数は6日続伸で上値抵抗の25日線を突破してきており、トレンドが強まりやすい。
また、LINEは4日、投資家の需要が強いとして、株式の公開価格の仮条件を従来の2700~3200円から2900~3300円にすると発表。
仮条件の引き上げが、LINE関連などへの物色に波及しやすいだろう。
その他、英国の欧州連合(EU)離脱決定をきっかけに一部先進国が金融刺激策を強化するとの観測を背景に商品市況が上昇しており、欧州市場では鉱山株が上昇。
日本株市場でも非鉄株等への物色がみられていた。
ソロス氏の金投資なども資源関連へ向かわせやすい面もあろう。