[ベルリン 1日 ロイター] - S&Pグローバルが1日に発表したドイツの5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は54.8で、速報値の54.7からほとんど変わらなかった。
受注残や人員増、原材料の入手状況の改善を背景に生産が小幅ながら拡大した。一方、新規受注は一段と減少した。
供給網の目詰まりがなおドイツ製造業の足かせとなっている。新規受注は4月、約2年ぶりに減少に転じ、5月も弱いトレンドが続いた。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのエコノミクスアソシエートディレクター、フィル・スミス氏は、需要はウクライナでの戦争に伴う不透明感や中国のロックダウン(都市封鎖)、物価高騰などの逆風にさらされていると指摘。
「製造業の足元の事業環境は需給両面で厳しい。実際、企業心理は引き続き悲観的で、約2年ぶりの低水準となっている」と述べた。