■業績動向
(1) 2016年12月期第2四半期累計業績の概要
8月12日付で発表されたホットリンク {{|0:}}の2016年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期6.9%減の1,132百万円、営業損失が616百万円(前年同期は11百万円の利益)、税引前損失が616百万円(同38百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する四半期純損失が603百万円(同51百万円の損失)となった。
売上高の増減要因を見ると、SaaSが前年同期比11百万円増と堅調に推移したほか、2015年5月から立ち上げた「中国版Express」を中心としたインバウンド消費向け支援サービスが56百万円の増収要因となった一方で、ソーシャル・ビッグデータ販売が3百万円、その他ソリューションサービスが35百万円の減収となった。
また、当期よりEffyisの一部商品に関して売上契約形態の変更(グロス表示からネット表示に)を行ったことで64百万円、円高の影響で49百万円の減収要因となった。
営業利益の増減益要因を見ると、減収に伴う売上総利益の減少で4百万円の減益要因となった一方で、販管費の削減で3百万円の増益要因となるなど本業ベースでは前年同期並みで推移したが、Effyisののれんに関して593百万円の減損処理を行ったことが業績悪化要因となった。
2016年6月時点の事業計画に基づいた減損テストを実施し、公正価値の評価算定を行った結果、のれんの価値が買収時の22百万ドルから17百万ドルに引き下げられた。
Effyisの当第2四半期累計業績は黒字を維持したものの、当初計画よりも収益が落ち込んだことが要因。
それに加えて、大企業の不正会計問題の発生により監査法人の査定が厳しくなったことも影響したと考えられる。
Effyisの収益が今後さらに悪化するようであれば、再度のれんの減損処理を迫られるリスクはあるが、現状では収益は回復に向かっており、その可能性は低いと弊社では見ている。
なお、実質的な収益力を示すEBITDA(営業利益+償却費+減損損失)ベースでの利益は前年同期比14.4%増の192百万円と順調に進捗している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
(1) 2016年12月期第2四半期累計業績の概要
8月12日付で発表されたホットリンク {{|0:}}の2016年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期6.9%減の1,132百万円、営業損失が616百万円(前年同期は11百万円の利益)、税引前損失が616百万円(同38百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する四半期純損失が603百万円(同51百万円の損失)となった。
売上高の増減要因を見ると、SaaSが前年同期比11百万円増と堅調に推移したほか、2015年5月から立ち上げた「中国版Express」を中心としたインバウンド消費向け支援サービスが56百万円の増収要因となった一方で、ソーシャル・ビッグデータ販売が3百万円、その他ソリューションサービスが35百万円の減収となった。
また、当期よりEffyisの一部商品に関して売上契約形態の変更(グロス表示からネット表示に)を行ったことで64百万円、円高の影響で49百万円の減収要因となった。
営業利益の増減益要因を見ると、減収に伴う売上総利益の減少で4百万円の減益要因となった一方で、販管費の削減で3百万円の増益要因となるなど本業ベースでは前年同期並みで推移したが、Effyisののれんに関して593百万円の減損処理を行ったことが業績悪化要因となった。
2016年6月時点の事業計画に基づいた減損テストを実施し、公正価値の評価算定を行った結果、のれんの価値が買収時の22百万ドルから17百万ドルに引き下げられた。
Effyisの当第2四半期累計業績は黒字を維持したものの、当初計画よりも収益が落ち込んだことが要因。
それに加えて、大企業の不正会計問題の発生により監査法人の査定が厳しくなったことも影響したと考えられる。
Effyisの収益が今後さらに悪化するようであれば、再度のれんの減損処理を迫られるリスクはあるが、現状では収益は回復に向かっており、その可能性は低いと弊社では見ている。
なお、実質的な収益力を示すEBITDA(営業利益+償却費+減損損失)ベースでの利益は前年同期比14.4%増の192百万円と順調に進捗している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)