[ロンドン 7日 ロイター] - 英国のテロ対策当局責任者が、合意なき欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)が現実となった場合、英警察はEU加盟国が犯罪容疑者などの情報を共有するシェンゲン情報システム(SIS)にアクセスできなくなり、重大犯罪のデータが得られなくなることから、離脱期限の10月31日以降、英国の安全と治安が損なわれると懸念を表明した。
同当局者はガーディアン紙に、合意なき離脱となれば、「指名手配中または常習犯の重大犯罪者や、わが国で犯行を企てる者が入国してくるリスクが直ちに生じる。しかも、われわれはそれを認識することができない。(そのため)わが国の安全はある程度損なわれるだろう。その規模は計り知れない」と強調。
「(SISは)大変良いシステムであり、合意なき離脱となればわれわれはそのすべてを失う。再交渉が必要だ」と述べた。