[ウランバートル 8日 ロイター] - エスパー米国防長官は8日、訪問先のモンゴルで同国政府高官と会談した。モンゴルは地図上、ロシアと中国にはさまれており、中ロへの対抗を国防戦略の柱に据える米国にとって今後重要な意味を持つ可能性がある。
エスパー長官はモンゴル国防相との会談に当たり、両国関係をいっそう強化するさまざまな方法を模索することに期待を表明した。
エスパー長官が就任後最初の外遊でモンゴルを訪問したことは、同国が周辺地域で果たす役割を米国が重要視していることを浮き彫りにしている。米国防長官によるモンゴル訪問は2014年以来だ。
一方のモンゴルは、経済面での中国への依存を減らすため米国などからの投資受け入れに積極的だ。
米国防当局の高官は今回の訪問について、特定の取り組みを進めるものではないが、米国は軍事演習などでの関係強化を検討することに前向きだと語った。
モンゴルは米主導によるイラクやアフガニスタン駐留軍に派兵するなど軍事上のパートナーとなっているほか、北朝鮮とも関係を持つ。