[シカゴ 28日 ロイター] - トランプ米大統領は、2017年の就任以来初めて民主党の支持基盤となっているシカゴを訪れ、シカゴは殺人発生率が高く、アフガニスタンよりひどい状況だと非難した。
大統領は国際警察署長協会(IACP)の会合で、「これは国家として恥ずかしいことだ。世界中でシカゴが話題になっている。シカゴに比べればアフガニスタンのほうが安全というのが真実だ」と語った。
また、大統領への反発を示して会合を欠席したエディー・ジョンソン警視について、「大統領出席のもと、地元で行われている、警察署長という国家で最も尊敬されている人々の会合に出席できない男がいる。それは、彼が仕事をしていないからだ」と述べた。
2018年のシカゴにおける殺人件数は561件で、前年の653件から減少した。 シカゴ・トリビューン紙は、2019年はこれまでに436件の殺人事件が記録されている、と報じている。
シカゴのローリ・ライトフット市長(民主党)はツイッターに、「シカゴに侮辱的で無知で下品なおどけを持ち込んだ」トランプ氏の言動に驚きはないと投稿。「幸運にも、この市では私たちが真実を知っている。どれほど高い地位にある人物であろうと、住民としての私たちを誹謗することも、友好的な都市としての私たちの立場を中傷することも、許されない」と述べた。