[ブカレスト 10日 ロイター] - 東欧ルーマニアで10日、大統領選が実施され、現職のヨハニス大統領が得票率で首位となった。ただ当選に必要な50%に届かず、2位のダンチラ前首相(社会民主党党首)と24日の決選投票に進む。
2つの出口調査によると、ヨハニス大統領の得票率は38.7─39%、ダンチラ前首相は22─22.5%。
世論調査では、ヨハニス氏が2期目再選を果たすと予想されている。
ヨハニス氏は、記者団に対し「国民がこれほど明確に社会民主党への反対票を投じたのは初めてだ。法の支配の適用を望む人々にとって大きな一歩だ」と語った。
ルーマニアでは大統領が政党と協議した上で首相を指名し、首相が行政権を持つ。
過去数年にわたる一連の社民党政権下で、ルーマニアは反汚職対策の手綱を緩めてきており、法の支配を巡り、欧州連合(EU)からの批判が高まっている。
ヨハニス大統領が再選されれば、オルバン首相(国民自由党党首)率いる少数政権の支持を得て、汚職取り締まり強化に向けた取り組みを進めることが可能になる。