[アンカラ 11日 ロイター] - トルコ政府は11日、拘束中の過激派組織「イスラム国」(IS)戦闘員について出身国への送還を始めたと発表し、ドイツと米国出身者2人の送還が完了したと明かした。
トルコは先月、シリア北東部に侵攻し、テロ組織と見なすクルド人勢力を攻撃。同地区ではこれまでに戦闘員287人を拘束したほか、IS関係者の拘束者も数百人に上るが、欧州各国が自国出身の戦闘員の身柄引き受けに時間をかけすぎていると批判している。
一方、トルコも加盟する北大西洋条約機構(NATO)の各国は、クルド人勢力攻撃が拘束していたIS戦闘員やその家族がトルコによるシリア侵攻で逃亡する可能性があると懸念を示していた。
トルコ内務省の報道官は米国人とドイツ人の送還完了を発表したが、具体的な送還先は明らかにしなかった。
さらに、数日中に欧州出身者23人を送還する予定で、国別の内訳はデンマーク人1人、アイルランド人2人、ドイツ人9人、フランス人11人だという。
独外務省は、送還するドイツ人について男性3人、女性5人、子ども2人とトルコ側から通知があったと説明。ただ、IS戦闘員かは分からないと述べた。
*カテゴリを追加して再送します。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20191111T195711+0000