[北京 14日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は訪問先のブラジルでインドのモディ首相と会談し、両国関係の改善に向けて緊密な対話を維持する用意があると表明した。また、モディ氏の訪中を招請した。
会談はブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国(BRICS)首脳会議の合間に行われた。
両首脳は前月もインドで会談しているが、その約2週間後にインド政府が北部ジャム・カシミール州を二つの連邦政府直轄地に分割し、中国の反発を招いた。中国はカシミール地方の一部の領有権を主張している。
中国外務省が14日出した声明によると、習主席は会談で、両国は「政治的な相互信頼を高め、相違には適切に対処し、実践的な協力を拡大することで両国関係を改善し、さらなる安定を図る」必要があると述べた。
「2020年は間近に迫っており、中印関係が新年に素晴らしい新展開を迎えることを願っている」とした上で、「来年の訪中を待ち望んでいる」と続けた。