[メキシコ市 19日 ロイター] - メキシコ中央銀行は19日、政策金利を予想通り7.50%から7.25%に25ベーシスポイント(bp)引き下げた。利下げは4回連続。インフレの軟化や経済のスラック(需給の緩み)に言及した一方で、直近の最低賃金の上昇が価格圧力につながるとの見方を示した。
ロイター調査ではアナリスト16人全員が7.25%への利下げを予想していた。
声明によると、政策決定委員5人中4人が25bpの利下げを支持した一方、1人が50bpの利下げを主張した。
声明では「2020年は、コアを含むインフレ率が経済の大きなスラックと最低賃金改定に起因するコスト関連圧力の両方を反映するだろう。
メキシコ政府は16日、1日当たり最低賃金の20%引き上げを承認した。2年連続の大幅引き上げで、中銀がコアインフレ率を抑制しにくくなるとの見方が出ていた。[nL4N28R10E]
経済成長率に関して、中銀は「19年第4・四半期に入手可能な情報は限られているが、数四半期にわたって示されてきた経済活動の弱さは持続するとみられる」とした。
一方、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新たな米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の修正文書の3カ国による署名はメキシコの金融資産や通貨ペソを支援するとした。[nL4N28K4AF]
メキシコペソは5カ月ぶりの高値近辺で推移している。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20191219T221348+0000