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米民主党討論会、複数の候補が大統領弾劾裁判での補佐官の証言要求

発行済 2019-12-20 13:09
更新済 2019-12-20 13:11
米民主党討論会、複数の候補が大統領弾劾裁判での補佐官の証言要求

[ロサンゼルス 19日 ロイター] - 来年の米大統領選の候補者絞り込みに向けて野党民主党が19日に開いた第6回討論会では、7人の候補の大半が弾劾訴追が国民の分断を招いたと認めながらもトランプ大統領の不正を追及する必要性を主張し、上院の裁判で大統領補佐官が証言すべきとの見方に複数人が賛同した。

民主党が多数派を占める下院は18日の本会議でトランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾訴追決議案を賛成多数で可決した。

上院で開かれる弾劾裁判では、上院議員が陪審員を務める。7人の民主党候補のうち3人は上院議員で、その1人であるエイミー・クロブチャー氏は、「トランプ大統領が弾劾訴追は正当化されないと考えるなら、証人を立てることを恐れるはずがない」と強調。「米国では大統領が王様ではなく法律が王様だ」と述べた。

他の2人はウォーレン、サンダース両上院議員。

民主党は上院共和党の指導部に対し、弾劾裁判でマルバニー大統領首席補佐官代行、ボルトン元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)などホワイトハウスの現旧の補佐官を証人として呼ぶよう要請してきた。共和党側は証言を認めるかどうかをまだ決めていない。

有力候補のバイデン前副大統領は支持政党の違いによる国民の分断が深まっている現状について、民主、共和両党が「二度と協力することはないという一部候補の見方に私は同意できない。それが本当ならば、国として終わっている」と述べて2党による協調の重要性を訴えた。

ウォーレン議員は「トランプ氏の疑惑を追及する必要がある。これはつまり、トランプ氏との違いが最も際立つ大統領候補が必要だということだ」と述べた。

サンダース氏は「トランプ氏の気性は米大統領職を汚しており、大統領として認められない」と述べた。

討論会に参加した候補者の数は前月の10人、10月の12人から絞られた。支持率や選挙資金調達額の基準が厳格化されたという背景がある。

全米の世論調査ではバイデン、サンダース、ウォーレンの3氏が支持率トップの座を争っている。他州に先駆けて党員集会・予備選が開かれる州では、一部調査でサウスベンド(インディアナ州)市長のブッティジェッジ氏が支持率トップに躍進している。

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