[ワシントン 20日 ロイター] - 米国のエスパー国防長官は20日、北朝鮮が設定した非核化交渉の期限が迫る中でも、米国は同国と外交を再開できるとの希望を持っていると述べた。
北朝鮮は非核化交渉で米国が譲歩する期限を一方的に年末に設定。エスパー長官は国防総省で行った記者会見で「プロセスが再開され、外交軌道から外れないと希望を持ち続けている」と述べた。
北朝鮮を巡っては、訪中した米国務省のビーガン北朝鮮政策特別代表が20日、中国外務省の楽玉成外務次官と会談。ビーガン特別代表は朝鮮半島を巡る緊張が高まる中、2日連続で中国政府高官と会談した。[nL4N28U2JJ]
エスパー長官は、外交官の力を借りていかなる事態にも高度な準備を整えておく必要があると指摘。記者会見に同席した米軍制服組のトップ、ミリー統合参謀本部議長は「われわれはいかなる事態にも準備を整えている」と述べた。ただ具体的には何も明らかにしなかった。
有識者の間では北朝鮮が2017年以降中止している大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を再開する可能性があるとの見方が出ている。北朝鮮が実際に実験を再開すれば非核化交渉は頓挫する恐れがある。
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