[ベルリン 26日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は、来年1月にトルコを訪問し、エルドアン大統領に欧州連合(EU)とトルコが締結した難民合意の順守を改めて求める。南ドイツ新聞が26日伝えた。シリア情勢の悪化で欧州に新たな難民が押し寄せるのではないかとの懸念が背景にある。
EUとトルコが2015年に達した合意によると、トルコは欧州に向かう難民を引き取る代わりに、資金援助を得る。実際トルコは現在、約370万人のシリアからの難民を抱えている。
ただエルドアン氏は22日、シリア政府とロシアが反政府勢力からイドリブ県を奪回する動きによってさらに難民が生まれれば、トルコでは収容できないと警告した。
ドイツ政府の報道官は南ドイツ新聞の報道についてコメントを拒否し、メルケル氏の外遊日程は1週間分が直前の金曜に発表されるとだけ述べた。