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北朝鮮がミサイル実験なら「適切に対処」 米大統領補佐官がけん制

発行済 2019-12-30 08:01
更新済 2019-12-30 08:06
北朝鮮がミサイル実験なら「適切に対処」 米大統領補佐官がけん制

[ワシントン 29日 ロイター] - オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は29日、北朝鮮が長距離弾道ミサイルや核ミサイルの実験を行えば米国は非常に失望するとしたうえで、世界の軍事・経済大国として米国は適切に対処するとの考えを示した。

オブライエン氏は米ABCテレビの番組で、北朝鮮が長距離弾道ミサイルなどの実験を行えば、米政府には対処の手段が多数あると述べた。

「まだ判断は差し控えるが、そうした状況になれば米国は行動をとる」とし、「金正恩朝鮮労働党委員長がそうした姿勢をとれば米国は極めて強く失望し、その失望を行動で示す」と言明した。

北朝鮮は、米国との非核化交渉について年末を期限と定め、繰り返し米国の譲歩を迫っている。今月に入り、北朝鮮外務省は、年末にどんな「クリスマスプレゼント」をもらえるか決めるのは米国政府だと警告。米軍関係者の間では、長距離ミサイルの発射実験が行われる可能性があるとの見方がでている。[nL4N28D1BW]

オブライエン氏は、米朝間には開かれた対話のチャンネルがあると述べたが、詳細には踏み込まず、金委員長が非核化の約束を実行することを望むとした。

また、米国は依然として世界を主導する軍事大国であり、多大な経済力を持つと強調。「大きな圧力を掛けることができる」とけん制した。

オブライエン氏はさらに、トランプ大統領と金委員長が過去数年で個人的に良好な関係を築いてきたにもかかわらず北朝鮮はクリスマスプレゼントについて警告したと指摘。

「金委員長は考え直したのかもしれないが、展開を見守る必要がある。われわれは状況を注視する」と述べた。

北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は29日、国家・国防の構築などに関する重要事項を討議する朝鮮労働党中央委員会総会が28日、金正恩党委員長の主宰で始まったと報じた。[nL4N29300Y]

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