[ドバイ 31日 ロイター] - サウジアラビアの第3・四半期国内総生産(GDP)は、原油生産の落ち込みが響き、前年比0.46%減少した。統計当局が2019年12月31日に発表した。
石油セクターのGDPは6.43%減少。一方、非石油セクターは民間部門が主導し、4.33%増加した。
季節調整済みベースで第3・四半期のGDPは前期比0.19%減少した。
サウジ政府は2019年の成長率予想を従来の0.9%から0.4%に引き下げている。原油価格の下落や石油輸出国機構(OPEC)と主要産油国の協調減産を下方修正の理由に挙げている。
政府は2020年の実質GDP伸び率を2.3%と予想している。
GDP全体の38.2%を占める鉱業・採石業は6.39%減で特に落ち込んだ。原油・天然ガス生産が6.52%減少したことが響いた。
石油・精製部門は6.11%減。製造業部門は2.4%減だった。製造業がGDP全体に占める割合は12%。
卸し・小売り部門は8%増加。金融・保険・不動産・ビジネスサービス部門も6.28%増加した。