[5日 ロイター] - ペロシ米下院議長は5日、週内に下院で戦争遂行権限決議案を上程する方針を示した。イランを巡るトランプ大統領の軍事行動の制限が目的。
声明によると、上院でティム・ケイン議員が提出した決議案と同様の内容だという。
ペロシ氏は決議案について「議会が追加の措置を取らない限り米政権の対イラン軍事行動を30日以内に終わらせるよう義務付けることで、議会の政府監視責任を果たす」内容だと説明した。
民主党が多数派の下院では決議案が可決される可能性が高いが、上院は共和党が多数を占め、イランを巡るトランプ氏の対応を支持する議員も多いことから、可決は不透明な情勢だ。
米軍がイラクの首都バグダッドで前週、イラン革命防衛隊の精鋭部隊を率いたソレイマニ司令官を殺害したことを受け、イラク国会は同国に駐留する米軍やその他の外国部隊の撤退を求める決議を可決した。
トランプ大統領は、ソレイマニ司令官殺害に対してイランが報復すれば「大規模な報復に出る」と警告し、イランの文化遺産を標的にする用意があるとも述べている。
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