[ワシントン 6日 ロイター] - ポンペオ米国務長官は6日、上院共和党トップのマコネル院内総務に対し、2020年の上院選に出馬しない意向を伝えた。米メディアが報じた。
元下院議員の経歴を持つポンペオ氏が自身の地元であるカンザス州から出馬する可能性について、数カ月前から観測が広がっていた。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、ポンペオ氏に近い人物は「ポンペオ氏は現在の職務を大いに気に入っており、イランやイラクをはじめとする世界の情勢があまりにも不安定であるため、最善のポストでこの国に仕えたい考えだ」と指摘し、「それが国務長官のポストという認識だ」と述べた。
米紙ニューヨーク・タイムズもポンペオ氏が出馬しないことを決めたと伝えた。
ポンペオ、マコネル両氏はロイターのコメントの求めに応じていない。
カンザス州選出の上院議員を務める共和党のパット・ロバーツ氏が昨年、次期上院選に出馬しないと決めたのを受け、マコネル氏は共和党の上院での優位を維持するために、ポンペオ氏に出馬を要請していた。