[ソウル 7日 ロイター] - 韓国の文在寅大統領は7日、北朝鮮との関係改善に向けた現実的な道筋が「どうしても必要」との認識を示し、必要であれば金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と何度も会談する用意あると述べた。
文氏は新年の演説で、北朝鮮との交渉が昨年進展しなかったことは遺憾だとし、金委員長との新たな会談を呼び掛けた。また、米朝協議を引き続き後押しする考えを示した。
「米朝協議が停滞し、南北関係が後退する懸念もあるなか、南北協力を改善させる現実的な道筋がどうしても必要になっている」と強調した。
対日関係については、日本が輸出制限を撤回すれば、関係が発展するだろうと述べた。
朝鮮中央通信(KCNA)によると、金委員長は前週開かれた朝鮮労働党の中央委員会総会で、核抑止力の開発を継続するとともに、近い将来「新たな戦略兵器」を導入すると表明した。ただ、米国と対話を再開する可能性に含みを残した。