[ワシントン 6日 ロイター] - 米政府は、イランのザリフ外相が9日の国連安保理会合に出席するために申請していた訪米ビザの発給を拒否した。米政府当局者が6日、匿名を条件に明らかにした。
1947年に締結された国連本部協定では、国連が招待した人物に対するビサの発給を原則として米国に義務付けているが、米政府は「安全保障、テロ、外交政策」上の理由でビザの発給を拒否できると主張している。
ザリフ外相は、国連憲章の支持に関する9日の安保理会合に出席する予定だった。同相の訪米は、米国とイランの緊張が激化する前に計画されていた。
同会合は、ザリフ外相がイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官殺害を巡り、米国を公の場で非難する機会になるとみられていた。
米国務省はコメントを控えている。イランの国連代表部は「報道は承知しているが、米国からも国連からも正式な通知はない」としている。
国連の報道官もコメントを控えている。