[ワシントン 8日 ロイター] - ペロシ米下院議長は8日、イランを巡るトランプ大統領の軍事行動を制限する決議案の採決を週内に行うと述べた。決議案は8日夜に議事運営委員会に提出され、9日に本会議にかけられる。
ペロシ議長は「議会は、イランに対する戦争行為に関する政権の決定と今後の戦略の欠如について重大かつ緊急な懸念を抱いている」とし、大統領による不十分な通知と8日に政権側が行ったブリーフィングだけでは懸念を払しょくすることはできなかったと語った。
決議案は民主党が過半数を占める下院では可決される可能性が高いが、上院は共和党が多数派のため、可決に至るかどうかは不透明だ。
トランプ大統領は8日、米軍による革命防衛隊のソレイマニ司令官殺害に対するイランの報復攻撃について、必ずしも軍事力を行使する必要はないと発言し、危機打開に向けた姿勢をにじませた。
4日にはイランが米国人や米国の施設を攻撃した場合、イランの文化遺産を含め同国の施設52カ所を攻撃するとツイッターに投稿するなど、強硬な姿勢を打ち出していた。
*内容を追加しました。