[アムステルダム 15日 ロイター] - 中国の徐宏・駐オランダ大使は、オランダ政府が自国の半導体製造装置大手ASML (AS:ASML)に最新装置の対中輸出許可を与えなければ、両国の通商関係に打撃が及ぶと指摘した。15日付のオランダ紙が伝えた。
ロイターは先週、オランダ政府が米政府の圧力を受け、輸出許可の付与を見送ったと報じていた。
ASMLは、コンピューターチップの製造に欠かせないリソグラフィの製造をほぼ独占している。中国は半導体産業に巨額を投じているが、台湾、韓国、米国と競合するにはASMLの装置が必要な状態だ。
Het Financieele Dagblad紙によると、徐宏大使は、オランダが現在の動きを続ければ「2国間関係に当然、悪影響が及ぶ」と述べた。